ダイヤの魅力について
ダイヤとは単一元素で出来た唯一の宝石です。
8億年以上昔、安定した炭素の原子同士が高圧と高温の条件下で縦にも横にも結びつき結晶化したのです。
それは地球のとても深い場合での出来事で、そのまま深い場所にダイヤが眠っていたなら人類はダイヤと出会う事はなかったのです。
それが数億年前の火山の噴火によってダイヤはマグマと共に地上近くまでやって来たのです。
そして火山となり、山となり、やがて人類に発見されるようになったのです。
ダイヤはもっとも硬い石です。
金属とこすり合わせても傷つくことはありません。酸やアルカリにも強く 安定した状態を保ちます。
他を傷つける事はあってもダイヤ自身が傷つく事はないのです。
それがダイヤを磨くためにはダイヤしかないと言われる所以です。
美しく磨かれたダイヤは永遠の輝きを約束してくれるのです。
ダイヤの魅力のひとつとして、世界中で二つとして同じものがないという言葉があります。
それはひとりのひとりの人間の存在価値と同じで、全く同じものはあり得ない唯一無二の存在なのです。
同じ様に見えるダイヤでも色、形、内包物はそれぞれ違うのです。
金やプラチナの価値は普遍的にあって、重さを単純に相場に乗せて取引されるだけです。
溶かしたり加工したりして純度も姿もいかようにも変化させる事が出来ます。
しかしダイヤの価値は採掘された原石によって大きく変化します。
無色で透明、不純物が少ない事がダイヤの価値の高さを示すのですが、それらは人の手によって変える事は出来ません。
ダイヤの原石自体で大体の価値は決まってしまうのです。
そこからカットを施して一番良い状態に仕上げていくのです。
ダイヤにある内包物や傷をなるべく避けて最大の大きさを取れるようにカットを繰り返して、ひとつの原石からいくつかの宝石としてのダイヤを作り出していくのです。
ダイヤはカットでしか姿を変える事が出来ないのです。
自然界から生み出されたこの世に二つとして同じものがないダイヤは貴重で特別な存在と言えるのではないでしょか。
ダイヤを表す言葉
ダイヤの品質を表す言葉に「4C」というものがあります。
それはダイヤの評価基準となっていて
- カラット
- カラー
- クラリティー
- カット
の頭文字を意味します。
4つのC
この「4つのC」 を総合的に鑑定してダイヤの価値を決めるのです。
カラットはダイヤの重さを表す単位です。
1カラットは0,200グラムでカラットが大きければその分ダイヤの希少性も高くなります。
カラーはダイヤの色を表します。
無色で透明なものがダイヤの最高ランクです。
黄味を増す毎にその価値は下がっていきます。
クラリティーはダイヤの透明度を表します。
不純物を全く含まないダイヤはなく、多少の内包物があるのも当然なのですが、それらが肉眼でも見えるものなのか、10倍に拡大しても見えないものであるのかを見極めてランク付けをします。
カットはダイヤのカットされた形と研磨仕上げの美しさでランク付けをします。
最高のランクから順に
- Excellent
- VeryGood
- Good
- Fair
- poor
の5段階の評価になります。