プラチナの魅力について
プラチナは希少性、純粋性、不変性すべてを持ち合わせた貴金属であるからこそ、プラチナの価値は高く魅力的といえるのです。
プラチナの採掘量も世界中でわずか4000トン、その量は金の約25分の1程度なのです。
プラチナは約1トンの鉱石から3グラム程度しか採れません。
それはたった指輪一個分の量でしかないです。
現在はマリッジリングやエンゲージリングとしてプラチナはとても人気がありますが、日本でのブームの火付けは皇后美智子様のご成婚時です。
プラチナとダイヤのティアラが美しさを更に際立たせ、プラチナの輝きが魅力として発揮され、宝飾品としてのプラチナを一般的に浸透させていったのです。
プラチナの人気は現在も変わることなく続いていますが、意外な事に世界的ではないのです。
宝飾品としてのプラチナ利用は日本と韓国がその中心なのです。
特に日本人のプラチナ好きは有名であります。
プラチナの価値の基準として純度の高さがあります。
プラチナの純度は千分率で表されており、Pt1000は1000分の1000がプラチナでということで純白金であることを表します。
そしてPt950、Pt900、Pt850と数字が下がっていくことによりプラチナの純度も下がって行きます。
プラチナ・ジュエリーの純度は最低でも85%以上でないと日本では正式なプラチナ・ジュエリーとして認められていません。
一般的にジュエリーとして多く使用されているのは純度90%のものです。
プラチナの製品を作る時、純プラチナでは軟らかすぎるため他の金属を合金して扱いやすくします。
合金される金属はパラジウム、ルテニウム、イリジウム等です。各メーカーにより配合の割合は多少異なります。
コールド・ジュエリーの一つ「18金」の平均純度が75%なので、比べてみるとプラチナ・ジュエリーの純度の高さをうかがい知る事になるでしょう。
そして特長のひとつとして挙げられるのがプラチナの展延性です。
粘りと強さを兼ね備えたプラチナはわずか1グラムで2キロメートルまで引き伸ばす事も出来るのです。
この事実はジュエリー作りにおいて大いに役立ち、繊細で複雑なデザインを生み出す事が出来るのです。
プラチナは日常生活においても変色や変形などを全く気にする事なく、安心して身につけられるジュエリーであり、工業分野でもその価値を様々な分野で発揮できる素晴らしい金属と言えます。
工業用品のプラチナは、自動車の排気ガスを抑える浄化装置、化学電化製品として利用されています。
そのため自動車産業の景気や業績がプラチナの価格に反映されたりするのです。
自動車の生産台数が増えるとプラチナの価格が急騰します。
医療分野ではアレルギーが起りにくいという特性を活かし、ペースメーカーにもプラチナが使われています。
また環境問題を支える最先端技術にも欠かせない金属で注目の存在となっています。
このようにプラチナはジュエリーとしてはもとより、工業用としてその存在価値を十分に発揮しています。